美容の実力 透明な美しさの秘密 【くすみ】

東洋医学には視覚により患者の状況を観察する方法があり、これを望診(ぼうしん)という。その中で顔色や皮膚のツヤをみるのは、東洋医学診断学の重要な一部門を占めている。

顔面の皮膚は体内の複雑な変化があらわれると東洋医学の観点ではいわれている。皮膚の血色がよくツヤがあり潤っている、‟透きとおるような肌”であることは、栄養が充実で精神と肉体が旺盛、内臓の働きが正常で健常人であることを示している。



【皮膚の色見異常】

日本人の正常な顔色は、やや黄色がかった紅潤で光沢がある。ただし個人差があり、ある人はやや白く、ある人はやや黒いがこれらも正常な顔色で簡単には変化しない。 

皮膚の色の変化はいずれも人体の病理的変化を反映するが、それは内臓、血液の状況や感情の傾きによりあらわれる色が違ってくる。それぞれの色調の特徴は一般的に以下のようにとらえられている。



《黄ぐすみ》

皮膚の色が黄変するのは、胃腸の働きの低下が原因である。栄養をとってもそれが皮膚に届かないで素通りするだけでなく、十分に分解されないものが胃腸に停滞して腐敗することもある。むくみやしずく型の毛穴、二重あごを伴うことが多い。


主な原因・・・栄養不足、精神疲労、筋力低下、冷たいもののとり過ぎ、生もののとり過ぎ、甘いもののとり過ぎ、強い薬の長期服用



《黒ぐすみ》

多くは黄ぐすみが変化して生じる。生殖器系もしくは内分泌系の働きが落ちている場合によくみられる。皮膚の弾力性が低下して、潤沢がなく乾燥してくる傾向が強い。


主な原因・・・睡眠不足、過労、精神の不安定、体力低下、冷え、目の使いすぎ、慢性の疾病、老化、皮下脂肪の増加



《茶ぐすみ》

血流が滞っているときの皮膚の色である。シミ、そばかすを残すことが多い。皮膚の下には毛細血管が群がっていて、顔面部は血液の状態を最も観察しやすいところである。皮膚の美しさにとって、血液循環がよいことがひとつの条件になる。


主な原因・・・ストレス、運動不足、イライラや怒りの感情、夜更かし、タバコ、アルコール、甘いもののとり過ぎ、脂っこいもののとり過ぎ、偏食



【筋肉に秘められた美肌作用】

筋肉は皮膚の色見に関与している。体重あたりの体幹と下半身の総筋肉量が多いヒトほど、顔のシミが少ないことがわかっている。さらに体の筋肉量が多いほど、シワ、毛穴の目立ち、色ムラなどが少なく、皮膚に透明感があることが明らかになっている。効果的な筋肉ケアとトレーニングで筋肉へ働きかけて、くすみはコントロールできるといえる。


 

《黄ぐすみに有効な運動》

●週に2回ほどのレジスタンス運動をする。

●スタンディングデスクを使って座っている時間を減らす 。


《黒ぐすみに有効な運動》

●早歩き以上の負荷のかかる有酸素運動を継続する。

●階段を使うなど日常生活の中で身体活動をあえて増やす。


《茶ぐすみに有効な運動》

●長時間同じ姿勢を避け、こまめにストレッチをする。

●ウォーキングやランニングなどのリズム運動をする。

●ヨガや気功など呼吸とともにゆっくり体を伸び縮みさせる運動をする。





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