美容の実力 ビタミンC 選び方と使い方

【ビタミンC】

ビタミンCはニキビを改善させる作用やコラーゲンの産生を促す作用、色素沈着やくすみの改善による美白作用を持つことはよく知られており、美容化粧品の王道の訴求成分といえる。

化学名では「Lーアスコルビン酸」といい、ブドウ糖から化学合成してつくられる。

欠点としては水や熱に不安定で壊れやすく、化粧品に入れても経日で分解していくことである。また、皮膚への浸透性が低いことが挙げられる。そのため化粧品には安定性を高めたり、皮膚への浸透性をより高めた「ビタミンC誘導体」が合成され活用されている。



【ビタミンCの種類と働き】

ビタミンCの外用にはいくつか種類があるが、使い分けることによって、より効果的に皮膚をケアしていくことができる。スキンケアでビタミンCを塗布しておくと、約30時間皮膚に残存するといわれている。


朝のスキンケアに取り入れておくと、ビタミンCの特徴である、強力な抗酸化作用によって皮膚に対する紫外線の害から守る働きがある。そのため、シミ、そばかすや首などの露出部にできやすいイボを防ぐことができる。

夜のスキンケアの有効性は、コラーゲンの産生を促してシワや毛穴開きを予防する。さらにコラーゲンやエラスチンを修復する働きがあるため、皮膚にハリや弾力を与えてフェイスラインを引きしめる効果がある。



♦水溶性ビタミンC

(化粧品成分表示名称)

アスコルビルリン酸Na、 リン酸アスコルビルMg、アスコルビルグルコシド、グリセリルアスコルビン酸 、3-グリセリルアスコルビン酸 、ビスグリセリルアスコルビン酸 、3-O-エチルアスコルビン酸 


水に溶ける性質のビタミンCである。浸透性が高く即効性がある。皮脂分泌抑制作用があるため、ニキビやオイリー肌の改善によい。

皮膚への刺激性があるため、塗布するとしみたり赤みを伴うことがある。不必要なダメージは皮膚へ与えない方がいいので、刺激を感じるときは使用を避けるべきである。

水溶性ビタミンCは高濃度になると粘度が高くなり皮膚への浸透性は低くなる。



♦脂溶性ビタミンC

(化粧品成分表示名称)

L-アスコルビン酸パルミチン酸エステル 、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル 


油に溶ける性質のビタミンCである。水溶性ビタミンCと違って皮膚への浸透性は穏やかである。皮膚への刺激性は少ないことから、敏感肌、乾燥肌にも安心して使用できるといわれている。

脂溶性であるため、角層のバリア機能を超えて皮膚の深部まで吸収されて真皮にあるコラーゲン、エラスチンに有効な影響を与えることはよく知られている。あらゆるエイジングサインのある皮膚に有能である。



♦両親媒性ビタミンC

(化粧品成分表示名称)

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na 、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸K 、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na 、カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸 、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸 、3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸 


水溶性ビタミンCと脂溶性ビタミンCの両方の作用をもっており、「進化型ビタミンC」ともいわれている。

水溶性ビタミンCの性質である、即効性を持ちながら、脂溶性ビタミンC成分が皮膚内部へ透過し拡散、吸収されて長時間効果を持続する特徴がある。

高濃度の水溶性ビタミンCほど皮膚への刺激性による副作用は認められていない。




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